古い和室をおしゃれに!おすすめのテイストとおしゃれに変化させるポイント

古い和室はどんよりと重いイメージを持たれがちです。「古いのだからどうしようもない」と諦めて、暗い和室空間の中で生活をする方もいるかと思います。

しかし古い和室はほんの少しの工夫を加えることで、おしゃれで明るいイメージへと変化させられます。

この記事では、古い和室を持て余し気味の方に向けて、古い和室をおしゃれに生まれ変わらせるアイデアについてご紹介します。

古い和室をおしゃれに!まずは和室のテイストを決めよう

古い和室をおしゃれにするにあたって、どのようなテイストの空間をつくるのかイメージをはっきりさせましょう。空間のテイストが決まると、必要なアイテムや内装デザインなどが見えてきます。

古い和室にぴったりのテイストは次の6つです。それぞれの詳細について、確認してみましょう。

和室×モダンテイスト

古い和室をおしゃれにする際の定番テイストといえば、和モダンテイストです。和の情緒ある雰囲気とモダンテイストの都会的な雰囲気が溶け合うことで、くつろぎと高級感を演出できます。和室の凛とした雰囲気を強めたい方におすすめのテイストです。

和室×アジアンテイスト

古い和室はアジアンテイストのエスニックな雰囲気と、とても相性が良いとされています。どちらも自然素材を多く使用すること、赤やオレンジ、黄色など暖色系の色が似合うことなどが、両テイストが溶け合いやすい理由です。大きなグリーンやエスニックデザインのラグ、竹やチーク材など、エスニックテイストをメインにして部屋づくりをすると、和 × アジアのバランスがよくなります。

和室×大正モダンテイスト

雰囲気ある和室をつくりたい方は、大正モダンテイストを取り入れるのがおすすめです。レトロな洋風家具を組み合わせることで、大正モダンテイストが完成します。また、柱や障子の枠、部屋をぐるりと覆う天井付近の廻り縁や長押しなどの木材は、黒に塗装すると良いでしょう。大正モダンらしい、ほんのり暗くてしっとりと落ち着いた雰囲気を、ブラックカラーが演出します。

和室×旅館テイスト

壁紙や障子をきれいに張り替えて、家具も高級感ある和風のタイプを取り入れることで、古い和室をおしゃれな旅館テイストへと甦らせられます。旅館テイストの和室をつくるポイントは、明るさです。日中は充分な光を取り入れて、夜は間接照明で落ち着いた雰囲気にすることで、旅館らしいまったりとできるリラックス空間に仕上がります。

和室×昭和テイスト

あえて古い家具を活かして、昭和テイストの和室をつくるのも良いアイデアです。ちゃぶ台やすりガラス、レトロなポスターやカレンダーなど、昭和を連想させるアイテムを積極的に取り入れてみましょう。破れた障子には花柄の補修シールなどを加えて、なつかしい雰囲気を演出してみてください。

和室×ナチュラルテイスト

和室は自然素材のアイテムが似合う空間です。そのため、同じように自然素材で構成するナチュラルテイストは、和室と相性が良いインテリアテーマといえます。無垢材の家具にアースカラー、豊かな緑など、ナチュラルテイストを古い和室に取り入れて、静かで優しい雰囲気の空間づくりをしてみてください。

古い和室をおしゃれにするためのポイント

古い和室をおしゃれにするには、次のポイントを取り入れることが大切です。

  • 年季の入った家具・柱などはそのまま活かす
  • 清潔感を大切にする
  • 襖や押入れの扉は外して開放感をつくる
  • ウインドウトリートメントは白系を選択
  • 照明は高級感があるものを選ぶ
  • 使用する素材は木・アイアンがおすすめ
  • 家具は背が低い物を活用する
  • 間接照明で雰囲気をつくる

それぞれの内容について、解説します。

年季の入った家具・柱などはそのまま活かす

古い和室の中には、経年を感じさせる家具や建材などが残されています。すべて取り払って新しくきれいな和室をつくることもできますが、おしゃれな和室づくりを目指すのであれば、これらのアイテムをあえて残すのもひとつの手です。歴史を感じさせるアイテムは、空間に趣(おもむき)を生みます。「古くても良い味を出している」と感じる物は残し、空間にワビサビを演出してはいかがでしょうか。

清潔感を大切にする

おしゃれな和室をつくる上で、清潔感は欠かせません。どれだけ空間をおしゃれに彩っても、汚れていたりカビが生えていたりすれば、リラックスはできないためです。床や壁などのシミがひどい場合は、張り替えリフォームも検討してみてください。

襖や押入れの扉は外して開放感をつくる

おしゃれな空間づくりに、開放感は外せないポイントです。古い和室をおしゃれにするために、空間の開放感を強調しましょう。襖や押入れなどの建具は思い切って取り外し、視界を遮る物をなくしてみてください。

「隣の部屋を見せたくない」「押入れの中を見られるのは恥ずかしい」など、建具を外せない理由がある場合は、壁紙の色を明るくしたり、家具の数を減らしたりするのも、開放感の演出として良い方法です。

ウインドウトリートメントは白系を選択

和室空間は、緑や茶色、黒などアースカラーが多く存在します。白系を用いることで、和室の渋い色合いが中和されます。面積が広く、光を受け止める役割を持つウィンドウトリートメントに白を用いて、古い和室に明るさを加えましょう。

照明は高級感があるものを選ぶ

古い和室の照明は、高級感がある物を選びましょう。照明にチープな印象が残ると、古い和室が寂れた雰囲気になってしまいます。高級感ある照明を加えることで、インテリアテイストの選択肢も広がります。

使用する素材は木・アイアンがおすすめ

プラスチックといった軽くて安価な素材は、和室空間には馴染みにくい存在です。古い和室をおしゃれにするのであれば、使用する素材は無垢の木材やアイアンなど、高級感がある素材をメインに活用しましょう。また合板や化粧シートが貼られた作り物の木材も、古さが残る和室では浮いた存在になりやすいため、避けたほうが無難です。

高価な家具を用いる必要はありませんが、無垢・アイアンなど素材感がしっかり出た家具を選ぶことで、古い和室に上品な印象を与えられます。

家具は背が低い物を活用する

古い和室では、背が低いタイプの家具を選ぶことをおすすめします。背が低いタイプは視界を開かせ、空間に開放感やリラックスできる雰囲気を生みます。逆に背が高いタイプの家具は、圧迫感や重厚感を生む存在です。広い和室であれば背の高い家具を採用しても問題ありませんが、6畳・8畳ほどの小さな古い和室であれば、家具の高さは膝の高さほどを意識して選ぶと良いでしょう。

間接照明で雰囲気をつくる

古い和室はそれだけでも雰囲気がありますが、間接照明を加えることでより和空間の幻想的なイメージが強まります。和のテイストのランプを置いても良いですが、あえて洋風のアンティークランプを加えて、レトロな印象を強めるのも良いアイデアです。また、壁に間接照明を埋め込み、部分的に光をあてるのもおしゃれな和室空間をつくる上で有効なテクニックといえます。

古い和室をおしゃれに変身させよう!(まとめ)

古い和室をおしゃれにするには、まずは目指すテイストを決めること、次におしゃれにするためのポイントをおさえながらプランニングをすることが大切です。

古い和室を持て余し気味の方は、ご紹介した内容を参考にして理想の和室づくりを楽しんでみてくださいね。