グリーンの飾り方を解説|観葉植物でインテリアをおしゃれにする方法
- お役立ちコラム
味気ない部屋にグリーンを1つ加えただけで、華やかな印象になる……というのは、珍しくないことです。
それだけグリーンな観葉植物は空間におけるシンボルとなり、彩りを与える存在だと言えます。
しかし飾り方を間違えてしまうと、平凡な印象にしかならず、グリーンの良さを発揮できないかもしれません。
そこでこの記事ではグリーンが映えるようなおしゃれな飾り方についてご紹介します。
これからグリーンを部屋に加える予定の人、もしくは部屋に観葉植物があるけれどぱっとしないと感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
観葉植物を買う前に確認しておくこと
「お部屋にグリーンをお出迎えしたい」。そう思ったとしてもすぐに買いに出かけるのは、少し気が早いかもしれません。
グリーンをおしゃれに飾るためには、次の準備が必要です。
置きたい場所の目星をつける
まず、どこに置くのかを決めましょう。置く場所によって、適したグリーンの大きさや種類が変わります。
サイズと形状を考慮する
部屋の大きさや家具の配置に応じて、植物のサイズと形状を選ぶことが大切です。
小さなテーブルや棚には小型の植物が適しており、床に置く場合は背の高い植物が空間にアクセントを加えます。
日当たりチェック
次に、置きたい場所の日当たりを確認してみてください。
グリーンによっては、充分な日差しがないとダメだったり強すぎる日差しは苦手だったりと、必要な日光の量が異なります。
また、日差しは時間によって変化するもの。朝のうちは日が当たっても、昼過ぎにはすっかり日陰になってしまう、といったこともあるでしょう。
1日のトータルでどれほどの日光量を浴びることになりそうか、確認をした上で適した植物を選ぶと、グリーンを長く楽しめるようになりますよ。
インテリアのスタイルに合わせる
インテリアのスタイルに合わせて植物を選ぶことで、より統一感のある空間を作り出すことができます。
例えば、モダンなスタイルの部屋にはモノクロの鉢に入れたシンプルな観葉植物が、ナチュラルなスタイルの部屋にはウッディな鉢やバスケットに入れた観葉植物が似合うなど、鉢もこの時点で目星をつけておくと買って後悔することがなくなるでしょう。
グリーンで埋めたい範囲をシミュレーション
最後に、グリーンを設置したとしてどれほどの範囲を葉や枝で埋めたいのかも重要なポイントです。
たとえば窓際に大きなグリーンを置きたい場合、背が高く枝葉を広く伸ばしたグリーンで、緑が日除けになるほどの存在感を主張したいのか。もしくは家具と同じくらいの高さでインテリアに馴染むようにしたいのか。
このあたりを明確にしておかないと、いざ、購入してきたグリーンを置いてみたら他の家具に干渉をしてしまったり想像よりも存在感が薄かったり、と理想とはズレた結果を招いてしまう可能性があります。
グリーンでどの程度、空間の面積を埋めたいのかをシミュレーションしておきましょう。
グリーンをおしゃれに飾るアイデア
グリーンがあるだけで、空間に華やかさが生まれます。しかし飾り方や置き場所、飾る種類を見極めないとグリーンの良さが引き出せない、なんてことも珍しくありません。
そこでここからは、グリーンをよりおしゃれに飾るためのポイントについて、ご紹介します。
シンボルツリーを決める
空間の主役とも言える、視線を集めるようなグリーンをシンボルツリーと言います。
「グリーンはいくつか飾ってるけれど、いまいちぱっとしない」という方や、初めてグリーンに挑戦する方は、まずはシンボルツリーをお出迎えしてみてはいかがでしょうか。シンボルツリーが1つあると空間にメリハリが生まれ、その他のグリーンも際立ちます。
シンボルツリーには、7号以上の鉢、もしくは150cmほどの高さのグリーンを選ぶと◎。程良い大きさで、どのような広さの部屋にも馴染むでしょう。
もっと小さなサイズのグリーンをシンボルツリーにしたい場合は、スツールの上に飾るのがおすすめです。高さが強調される上に、スツールの効果で、よりおしゃれな印象もプラスされます。
さまざまなサイズの観葉植物を飾る
複数個のグリーンを1か所に飾る場合、すべて同サイズにして統一感を出すのも良いですが、あえてバラバラのサイズにチャレンジするのも、おしゃれな飾り方のテクニックです。
本物の「自然」は、隣り合わせの植物とサイズがぴったり同じ、ということはそうそうないもの。サイズ違いのグリーンが並ぶことで、グリーンの存在感にリアルさと賑やかさが生まれます。
おしゃれな飾り方を目指したい人は、ぜひ取り入れてみてください。
置く場所に高低差をつける方法も
植物そのものの高低差もテクニックとしてありますが、植物を置く場所にも、異なる高さに配置することで、視覚的な興味を引くことができます。
一例ですが、床には背の高い植物を、棚やテーブルには中くらいの高さの植物を、窓辺には吊り下げ型の植物を配置すると良いでしょう。
常に「三角形」を意識
グリーンをおしゃれに飾るには、「三角形」を意識してみましょう。
横に並べて飾る場合は、中心が高くor低くなるような正三角形の形に。もしくは、手前から順に背が高くor低くなっていく直角三角形の形にすると、見た目がきれいです。
その他にも手前に2つ、奥に1つといったふうに、前後で三角形を意識するのも◎。
この三角形の法則は、グリーンのみならずオブジェを飾ったり本を収際したりする際にも取り入れたい、インテリアをおしゃれに見せるテクニックです。覚えておくと、他のシーンでも役立ちますよ。
鉢はインテリアに合わせる
グリーンが部屋に馴染むかどうかは、鉢のデザインによる、といっても過言ではありません。
グリーン自体が部屋の印象と多少ずれていても、鉢がインテリアとマッチしていれば違和感なく溶け込みます。そのため、鉢のデザインにはこだわってみましょう。
市販の鉢でピンと来る物が見つからなければ、空き缶や空き瓶を塗装するプチDIYで、インテリアに馴染む作品を作るのもアリです。
植物のシルエットにも注目
葉っぱの形状にも注目をしてみてください。
たとえば、同じ種類のグリーンでも、四方八方に葉っぱが伸びたものは間の抜けたイメージを与えてしまいます。とくにぐんぐんと伸びるツタ系の植物は、放っておくとすぐにだらしない印象になってしまうので要注意です。
必要であれば、全体のフォルムを整える程度にカットをしてあげると良いでしょう。
逆に幹の太さに対して葉の数が少なすぎると、寂しい印象を与えてしまうことも考えられます。購入の際に充分な量の葉を蓄えている物を選び、家に持ち帰った後に家具や他グリーンとのバランスを見てカットをする、という方法を選ぶと失敗も少ないでしょう。
物が多すぎる場所にグリーンを置かない
グリーンの置き場所は、すっきりとしていて物が少ない場所を選ぶのがおすすめです。
よく見かける悪い例が、棚の上にグリーンを置いている物の周りに一時起きの日用品が多すぎて、「グリーンが生活感の一部」になってしまっている、というケースです。
物が多すぎる中にグリーンを紛れ込ませても、グリーンの存在感が目立たなくなってしまいます。
グリーンを飾る場所は常に片付いているところを選ぶと良いでしょう。グリーン専用の小さな棚やスツールを用意して、他の物は置けないように工夫をするのも賢いアイデアです。
グリーンの数は「少し多いかな?」くらいでもOK!
グリーンは1つでも、空間に華やぎを生みます。他のインテリアを際立たせたりグリーンを部屋のアクセントとして使用したりする分には、少量でも構いません。
しかしインテリアに自信がなかったり、今のインテリアにさらに豊かなイメージを与えたかったりする場合は、グリーンの数は多い方が◎。カフェのような雰囲気が増し、おしゃれな印象もアップします。
ただしグリーンの数が増えると、虫のリスクや手入れの手間も同時に増すもの。場合によってはフェイクグリーンを加える、もしくは手のかからない多肉植物を多めにするなどして、グリーン増加に伴う問題を軽減させましょう。
吊して飾る場合は鉢の素材・場所・高さ・に注目
グリーンをおしゃれに飾るために、「ハンギンググリーン」を選ぶのも良いアイデアです。
ハンギンググリーンとは、植物を吊るして飾ること。鉢そのものをプラントハンガー(麻紐やロープで編まれた小さなバッグ状のハンガー)で包み、カーテンレールや天井から吊るのが主流のやり方です。
ハンギンググリーンは目線よりも高い位置にグリーンがあるため、緑の存在感がよりいっそう濃くなります。また、部屋の面積を埋めずにグリーンの数を増やせるため、空間を有効活用したい人にもおすすめのテクニックです。
ただし注意をしたいのが、落下の危険性です。落ちてきても割れたり誰かにあたって怪我をしたりしないよう、軽い鉢を選ぶ必要があります。
飾る場所にも、留意をしましょう。ハンギンググリーンはどこに飾るのがベストかは、部屋にあるグリーンの種類や数、間取りやインテリアの配置などにもよります。
最初は日当たりの良い窓際や、ダイニングテーブルの上などから始めると失敗も少ないです。 複数個並べて飾る場合は、上述した「三角形」を意識して高低差を出すと、よりおしゃれな印象になりますよ。
グリーンで「おしゃれな部屋」の印象を作ろう(まとめ)
グリーンがあるだけで「おしゃれな部屋」の印象が高まります。
さらにグリーンをおしゃれに見せる飾り方を取り入れれば、より洗練された印象が増すでしょう。
ぜひご紹介した方法を取り入れて、グリーンで部屋に彩りを加えてみてくださいね。