デッドスペースの活用方法!収納力アップの裏技とは?

住まいの中に、活用しきれていない空間はないでしょうか?

たとえば家具同士の隙間や洗濯機の上部、靴箱の下側など。そのような空間を「デッドスペース」と呼びます。

デッドスペースを上手に使うことは収納力アップになるだけでなく、インテリアをより良く見せたり、隙間がなくなることで掃除がしやすくなったりといったメリットも実感できるもの。

この記事では、住まいのデッドスペースを上手に活用するためのアイデアについて、ご紹介します。

デッドスペースができる理由

デッドスペースのある空間

デッドスペースのような、活用できない無駄な空間ができてしまうのには、理由があります。

デッドスペースが生じてしまうのはなぜなのか、主な理由を見てみましょう。

サイズに合っていない家具を使用している

以前住んでいた家の家具をそのまま使用していたり、空間にぴったりおさまる家具を見つけられず、サイズに妥協をして使っていたりするとデッドスペースができる原因となります。

設置箇所のスペースに合っていないサイズの家具を使っていると、デッドスペースができてしまいます。

大きすぎても小さすぎてもいけないので、難しいと思いますが、なるべく家具のサイズを合わせるようにしましょう。

収納の中をスタッキング・間仕切りができていない

タンスから溢れた洋服

収納ケースや引き出しの中に、余計な隙間ができていませんか?

スタッキングや間仕切りができていないことで物のおさまりが悪く、空間に無駄が生じている可能性があります。

スタッキングとは、食器などを重ねてコンパクトに収納することです。食器の形が違うとお茶碗などがうまく重ならず、場所を取ってしまいます。

家具・アイテムの配置に固定観念がある

「靴は靴箱に入れるべきだ」「洋服はショップ畳みをしなくてはいけない」といったふうに、収納や配置に関して固定観念を持っていないでしょうか。

今までのやり方を通すことで空間の有効活用が後回しになってしまい、その結果、デッドスペースが生じるケースも少なくありません。

縦の空間を見逃している

収納スペースが少なかったり、物で溢れていたりする家は、縦の空間を見逃している可能性があります。

洗濯機の上や収納した物の上部に、空いているスペースはないでしょうか。

見逃している縦空間も、現状では余白の場所。つまりデッドスペースと言えるでしょう。

デッドスペースを有効活用するアイデア

スッキリした部屋

家の収納力を上げたい人は、まずは部屋を見渡してデッドスペースを探してみてください。余白空間を見つけたら、どのようにすれば有効活用ができるか、考えてみましょう。

ここからはデッドスペースを見つけた人がすぐに真似できるような、余白空間を埋めるためのアイデアについてご紹介します。

隙間収納家具を使う

【隙間収納家具×デッドスペースのアイデア】

  •  洗面台・洗濯機の隙間にスリムワゴンを置いてランドリー類の収納スペースに。
  •  冷蔵庫と食器棚の隙間なら調味料ラックとして。
  •  ソファー・ベッド下などにスノコ×キャスターを組み合わせれば引き出し収納に。

家具同士の隙間や家具足下の空間は、工夫次第で収納スペースへと変化します。

ピッタリのスリムワゴン

たとえば洗濯機と洗面台の間などにできる、微妙なスペース。ここにスリムタイプのワゴンを置いて、ドライヤーやランドリーグッズの収納をしてみてはいかがでしょうか。

スリムワゴンは市販品でも多く見かけますが、DIYでの製作も可能です。スノコや木材を組み合わせキャスターを付けるだけのシンプルデザインなら、DIY初心者さんでも簡単に作れます。

また、ソファーやベッド下など、家具の足下にできた隙間を埋めるには、引き出し型の収納ケースを使うのがおすすめです。

ベッド下収納

100均にも優秀なグッズがかなりあります。

もし、ちょうど良いサイズが市販品で見つからない場合は、キャスターを取り付けたスノコの上に浅い箱を乗せてみてください。

それだけで出し入れがしやすい簡易的な引き出しケースができあがります。

突っ張り棒の有効活用

【突っ張り棒×デッドスペースのアイデア】

  •  トイレ上部に突っ張り棒を取り付けてトイレ用品用の簡易棚として。
  •  靴箱の中、靴の上部にできたデッドスペースに突っ張り棒棚を取り付けて、子ども靴置き場に。

突っ張り棒は釘を打てない場所に棚を作りたいとき、軽い物を収納したいときなど、さまざまなシーンで活躍します。

棚を作る場合は、突っ張り棒2本とワイヤーラックを結束バンドで組み合わせるやり方が、簡単&低コスパでおすすめ。

ワイヤーラック

軽い物を収納するつもりであれば、突っ張り棒にS字フックやクリップを引っ掛けて、吊す収納をするのも良い方法です。

突っ張り棒で食器を吊るす

ただし突っ張り棒は使用頻度によっては、次第にずり落ちてしまうこともあります。

使用目的や場所によって突っ張る部分の面積が大きいタイプを用いたり、ずり落ち防止のシールを壁に貼ったりして、強度を保てる工夫を取り入れてみてください。

壁面収納グッズを使う

ワイヤーラックの収納

【壁面収納グッズ×デッドスペースのアイデア】

  •  玄関にワイヤーラックを設置して鍵類・メガネ類などお出かけグッズの収納スペースに。
  •  デスク壁に有孔ボードを設置して文房具類の収納スペースに。

部屋は四方が壁に囲まれている状態です。収納スペースが足りないと感じている人は、部屋を覆う壁も収納場所として活用してみましょう。

壁面収納でポピュラーなやり方は、ワイヤーラックや有孔ボードを使った方法です。これらアイテムを壁に設置することで、余計な穴をあけずに引っかける壁面収納が実現します。

キッチン壁やタイルといった壁面収納グッズの設置ができない場所に取り付けたい場合は、吸盤フックを使ってワイヤーネットや有孔ボード自体を吊り下げると良いでしょう。

収納として優秀なだけでなく、おしゃれな印象も与えられます。

吸盤が貼れないざらざらの壁は「吸盤吸着シール」の上から吸盤をくっつけるやり方もあります。

また、壁に穴をあけることに抵抗がなければ、棚を取り付けるのも手です。棚があれば、格段に収納力がアップします。

可動棚の設置

【可動棚×デッドスペースのアイデア】

  •  洗濯機上部に可動棚を設置して、下着やタオル類など洗面で使用する衣類の収納に。
  •  パントリーや土間収納といった収納物が多い場所でのスペースの有効活用に。

可動棚とはその名の通り、使用用途に応じて棚の位置を変えられるアイテムのこと。棚柱と呼ばれる穴の空いた柱を壁に取り付けて、専用の金具と板を棚柱の穴に埋め込み、使用します。

可動棚

収納物の高さに合わせて棚の位置を柔軟に変えられるため、空間を有効活用したい場所や収納物が頻繁に入れ替わる場所にぴったりです。

コーナーの有効活用をする

角テレビ

【コーナー設置アイテム×デッドスペースのアイデア】

部屋の四隅

デッドスペースは、部屋の隅に存在していることもあります。

たとえば、部屋の脇に置かれたテレビの裏側。無駄な余白ができているのではないでしょうか。ぱっとは見えない場所なため、掃除用品などの「使用頻度が高いけれど人目につけたくない物」を置いておくのにぴったりです。

また、何となく持て余しがちな部屋の四隅の角に収納スペースを設けるのも良い方法です。コーナーラックやコートラックを置いてみてはいかがでしょうか。

天井収納を取り入れる

【天井収納×デッドスペースのアイデア】

キッチン・玄関・リビングなど

天井も、じつは優秀なデッドスペースです。見落としてしまいがちですが充分に活用をすることで、より機能的な空間に仕上がるでしょう。

天井

天井を収納に活かす方法としては、キッチンや洗面所なら吊り戸棚を設置してみたり、リビングやその他の場所なら、ワイヤーを天井から下ろして植物を吊したりすれば、空間に彩りが生まれます。

デッドスペースを活用して収納力をアップ

デッドスペースをうまく活用することで、空間の収納力アップが叶い、やがては魅力的な家作りに繋がります。

部屋のどこかに持て余している空白がある方は、ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。