モールディングDIYの失敗しないやり方!材質を選ぶポイントと注意点
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モールディングDIYの失敗しないやり方!材質を選ぶポイントと注意点。
壁や扉に取り付けることの多いモールディングは、家を垢抜けさせる存在です。そのため、インテリア好きの方達の間で高い人気を誇ります。
そんなモールディングは、DIYでも設置が可能です。
この記事ではモールディングDIYで失敗をしないための手順や、モールディングを選ぶ際のポイント、注意点などについてご紹介します。
モールディングの役割
モールディングとは、凹凸のデザインをした装飾品のこと。壁や扉などに施されることが多く、インテリアに華やかさと立体感を演出します。
中世ヨーロッパで頻繁に使われていたデザインであり、当時は木や石でモールディングをつくるのが一般的だったそう。現在でも木や石でできたモールディングもありますが、素材が高価だったり扱いにくかったりすることから、見かける機会はぐんと少なくなりました。
現代のモールディングは、より加工がしやすい合成樹脂やクッション素材などが人気です。DIYでモールディングを取り入れる方も多く、コツを覚えれば素人の施工には見えない仕上がりになります。
モールディングを使う場所
モールディングを活かせる場所は、主に下記の部分です。
DIYでモールディングを追加する場合、腰壁・ドア・窓廻りなどを選ぶ方が多いようです。これらの場所は比較的モールディング加工がしやすいポイントと言えます。さらに、モールディングの存在が目立ちやすく、空間のイメージチェンジに大きく貢献する箇所でもあります。
額縁のモールディング加工もおすすめです。小さい箇所なため、失敗をしてもダメージが少なくて済みます。
また、モールディングされた額縁はインテリア性もアップ。何てことのない絵や写真にきらびやかさが増し、空間が華やかになります。
モールディングを上手にDIYする方法
DIYでモールディングを取り入れたものの、うまくカットができなかったり浮いてしまったりと、失敗に終わることも少なくありません。
モールディング施工を成功させるために、上手なDIY方法について知っておきましょう。
必要な道具
まず、モールディングをDIYするのに必要な道具を揃えましょう。
・モールディング材
・塗料、ハケ
・ノコギリ or カッター
・三角定規orのこぎりガイド
・マスキングテープ
・ボンド・接着剤・両面テープなど
・パテ材
モールディングの質感にこだわるなら木や石膏素材の製品がおすすめです。ただし、扱いが難しく、カットに時間がかかります。
手軽にモールディングDIYを楽しみたい方は、ビニール素材の製品を選ぶと良いでしょう。柔らかく、厚みによってはカッターでの切断もできます。加えてビニール素材は軽いため、両面テープでも貼り付けが可能です。
原状回復がしやすいため、インテリアのイメージチェンジを頻繁にする方にもおすすめします。
DIYの手順①表面をきれいに拭き掃除
DIYを始める前に、モールディングを取り付ける箇所の汚れを拭き取っておきましょう。ほこりや油汚れが残っていると、接着がうまくいきません。
濡れ雑巾で拭き、その後に乾拭きで水分をぬぐいます。
DIYの手順②取り付ける位置決め
モールディングを取り付ける位置に、鉛筆で印をつけます。ズレがないよう慎重に作業しましょう。
DIYの手順③モールディングをカット
取り付ける位置と必要な長さが決まったら、モールディングをカットします。カットの際、端は45度に切って隣に繋げると、きれいな仕上がりになります。
45度を測るときは、三角定規やのこぎりガイドを活用しましょう。
DIYの手順④塗装
モールディングを塗装しましょう。凸凹の部分は細い筆を使うと塗りやすいです。モールディングを施す場所もモールディングと同じ色に塗り替える場合は、「貼り付け→全体の塗装」の順でかまいません。
DIYの手順⑤貼り付け
両面テープを使って貼り付ける場合は、マスキングテープ→両面テープ→モールディングの順に重ねると、原状回復がしやすくなります。ボンドや接着剤を使う場合は、塗り残しがないように注意しましょう。
また、ボンドや接着剤では、長いモールディングの圧着がうまくできないことがあります。その場合は、細い釘でモールディングを仮止めしましょう。ボンド・接着剤が乾いて固定されたら、釘を抜きます。
DIYの手順⑥隙間を埋める
最後に、モールディングのつなぎ目にできた隙間を埋めましょう。隙間を埋める際は、パテを使います。細い釘であいた穴も、パテで埋めればOKです。
隙間がなくなることで、プロの仕上がりにより近づけます。
モールディングの選び方
モールディングはDIYでも人気なため、多くの製品が市販されています。何を選べば良いのか迷ってしまう方に向けて、選び方のポイントについて見てみましょう。
素材の扱いやすさ
市販のモールディングは、石や木材、ビニールやクッション材などさまざまな素材でできた製品があります。
高級感や本物らしさを演出したいなら、石や木材のモールディングを選ぶと良いでしょう。しかし加工が簡単ではないため、DIY慣れしていない方にはおすすめしません。
ビニールやクッション材なら、カッターでも施工ができます。柔らかい素材は、モールディング同士を繋げた際に生じる隙間も、できにくいです。シールタイプの製品ならば、接着にかかる手間を削減できます。
ただし扱いやすいモールディング製品の中には、フェイク品ならではのチープなイメージを与えてしまうものも少なくありません。インターネットで取り寄せる場合は、可能であればサンプルを確認してから購入したほうが良いでしょう。
デザインはイメージに合っている?
モールディングといっても、デザインはさまざまです。ロープ模様や伝統的なアラベスク模様といった凝ったデザインは、ゴージャスな印象を与えます。もっとすっきりしたイメージを好む方は、凹凸の少ないデザインを選ぶと良いでしょう。
モールディングの幅も、イメージを変える要素です。細いモールディングは繊細な美しさを演出します。幅広のタイプなら、インパクトのあるデザインが可能です。空間に合ったサイズ感の製品を選びましょう。
モールディングをDIYする場合の注意点
モールディングのDIYで失敗しないために、カットの工程は慎重におこないましょう。とくに端の45度カットの部分は少しでもずれがあると、隙間ができてしまいます。
技術に自信がない方やDIY経験が少ない方は、のこぎりガイドを活用すると良いでしょう。
モールディングが剥がれてこないような工夫も、失敗をしない上で大切です。汚れをきちんと拭き取ることや、充分な粘着力がある製品を選びましょう。100均の粘着テープや接着剤でも施工はできますが、強度に不安が残ります。可能であれば、接着剤メーカーの製品を使ったほうが安心です。
また、DIYは家を傷つけたり、怪我をしたりするリスクもあります。プロであれば、時間や手間をかけずに高品質な仕上がりが実現可能です。モールディングを住まいに取り入れたい方は、プロへの依頼も検討してみてください。
モールディングで華やかな住まいを作ろう
モールディングは家を華やかに彩ります。住まいに高級感が加えられるため、イメージチェンジをしたい方におすすめです。
これから家づくりを検討している方も、プランニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。ほんの少しの手が加わることで、空間や家具が垢抜けますよ。
ぜひ、検討をしてみてください。