一戸建て住宅の近隣の騒音と防音策・トラブル予防策を紹介
- お役立ちコラム
マンションやアパート内で起こりがちな問題の一つ「騒音」ですが、一戸建ての場合でも、家と家の距離が近い都市部では意識しないわけにはいきません。
現に、一戸建ての家に住み始めてから騒音がストレスになり、後悔している方もいらっしゃるそうです。
そこで今回は家の内外で起こる騒音について、改めて考えてみましょう。
騒音に対する対策や、トラブル防止策を知っておくことで、予防できるようになれば幸いです。
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防音対策
まずは、外からの騒音を防ぎ、自分の家の中で鳴る音が外に出ることを防ぐための対策についてご紹介します。
壁の防音対策
最初に家を建てる段階で、防音性の優れた壁を採用するという方法と、後から吸音材を貼る方法があります。
建物の外周部に高性能な遮音壁を設置するなど、後から吸音材を壁に貼る方法は手軽に施工できますが、見た目が悪くなってしまうという難点があります。
遮音壁には様々な素材が使われていますが、コンクリートや合成木材などの重量のある材料が望ましいでしょう。
適切な高さと形状を持つ遮音壁なら、確実に外部騒音を低減することができます。
床・天井の防音対策
家の建設時にクッション性に優れた床材を使ったり、子供部屋を足音が吸収されやすい「畳」を敷き詰めた和室にしたりする方法もあります。
建築時に天井を二重構造にするなどの工夫も効果的です。
また、すぐにできる対策として、床にクッション性のあるマットやじゅうたんを敷くことも一つの手です。
窓の防音対策
家の窓を二重サッシにすることで、防音効果が期待できます。
また、リフォームでうち窓を取りつけたり、防音パネルを取りつけたりする方法もあります。
どちらにせよ、理論上は似たような理屈ですが、二重窓やペアガラスを導入することで、効果的に遮音性が高まります。
ガラスの種類や厚み、隙間の空気層の広さによっても、防音効果に違いがありますので、専門家に相談し、最適な組み合わせを見つけましょう。
植栽による自然な遮音効果
手間や費用はかかりますが、敷地の中や周囲に植栽を取り入れることも効果的です。木々の枝葉は音を吸収し、緩衝材となって騒音を和らげてくれます。
防音効果に加え、自然を取り入れたお庭はおしゃれにな見た目になります。
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適切な防音建材の選定
新築や改築の際は、防音性に優れた建材を選ぶことをおすすめします。
軽量気泡コンクリート や吸音性のある内装材など、様々な優れた防音建材があります。
お家を建てる際、改築の際のお打ち合わせ時に、プロの建築家やメーカーと相談しながら、用途に合わせた最適な製品を選びましょう。
アイウッドのお問い合わせはこちらですので、熊本の注文住宅をご検討の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
近隣の騒音に対するトラブル予防策
防音策は上記の通りですが、近隣の騒音ですと「人が発生させている」ということから余計にストレスに感じてしまいます。
ストレスを溜め込んだ後で注意に行くとトラブルに発展してしまう可能性があるので予防するのが一番ですが、簡単ではないでしょう。
ここでは近隣の騒音に対する予防策について紹介します。
近隣とのコミュニケーション
基本的には、近隣の方との良好な関係を築くことで、騒音トラブルを予防するのが最も望ましいです。
引っ越しの際には挨拶をし、日頃からコミュニケーションを取ることで、お互いの理解と協力のもと、騒音に限らず問題が発生した際も円滑に対処してくれるでしょう。
また、近隣の住民との間で、夜間や音をなるべく出さないようにする時間帯を話し合うことも有効な対策の一つです。互いの生活リズムを尊重し合うことで、トラブルの発生を未然に防ぐことができます。
さらに、騒音の原因がわかっている場合は、直接に対策を求めるような関係が理想です。
犬が吠えている音や騒々しい作業の音などの原因がわかっている場合には、改善を求められるためです。ただし、あくまで丁重な対応をした方が良いでしょう。
自治体への相談
コミュニケーションが難しく、近隣の騒音で困っているときは、自治体の窓口に相談することもおすすめします。
苦情対応の仲介や注意を行ってもらえる場合もあります。
ただし、行政側へ苦情を入れたということで近隣との関係の悪化が懸念されます。匿名での注意や、周囲全体への注意を依頼しておくことで関係の悪化をなるべく起こさないような依頼をしましょう。
シチュエーションによりますが、行政の自治体の専門家に相談して、適切な対応を見つけましょう。
近隣の騒音は一朝一夕には解決できない問題かもしれませんが、丁寧な対応と対策を重ねることで、静かで心地よい生活環境を取り戻せるように、騒音トラブルに一人で悩まず、専門家や近隣住民と協力しながら、粘り強く取り組んでいきましょう。
家の外からの騒音の種類
そもそも騒音と言っても大きく分けて、生活騒音、交通騒音、工事騒音の3つに分類されます。
- 生活騒音:隣人が生活する中で発生する音(話声、テレビの音、楽器の演奏音など)
- 交通騒音:自動車や電車、飛行機などの交通機関から発生する音
- 工事騒音:建築現場などから発生する音
これらの騒音は睡眠障害やストレス、集中力の低下など、人の心身に多大な影響を及ぼします。
生活騒音
隣近所からの騒音は生活騒音に該当します。
例えば、近隣の住人が窓を開けたまま大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたり、大声でケンカをしたりすることで聞こえてくる騒音です。
上述の通り、表だって文句を言うとご近所トラブルに発展してしまうこともあるため、慎重な対応が必要となります。
交通騒音
交通騒音とは、道路や線路からの騒音のことです。
すぐ近くが広い道路である場合、そこを走る車やトラックの音がうるさいということもあります。
また、線路や踏切が近い場合も、音に悩まされることがあるでしょう。
工事騒音
工事中の音は、普段は鳴らない中で始まるので、騒音と感じやすい傾向にあります。
大体事前に工事日程などの告知はされますし、公共の工事であることが多いため我慢が必要と感じるかもしれませんが、あまりにもうるさい場合は、工事の現場監督や行政への相談を行いましょう。
完全になくなることはないかもしれませんが、近隣の生活騒音に比べるとかなり親身になって対応してくれます。
企業やその他団体の出す騒音
飛行場が近くにある場合や、大きな音の出る工場が近い場合、隣近所が子供の遊び場や教育施設である場合に聞こえてくる騒音もあります。
ただし昨今では、企業による騒音に関しては、上記の工事騒音と同様にかなり厳しく制限されており、絶え間なく我慢ならないほどひどい騒音が鳴ったり、深夜に寝むれないほどうるさい騒音が鳴ったりするということはあまりないでしょう。
家の中からの騒音にも注意
ほかの家からの騒音に悩まされることがあるのと同じように、自分の家の中での生活音が誰かのストレスになってしまう可能性もあります。
トラブルに発展したり、無用な苛立ちを他人に与えてしまったりしないように配慮する必要があります。
楽器による騒音
いくら気をつけても、楽器の音量は大きく、窓を閉めて奥まった部屋で鳴らしていたとしても、ある程度は外へもれてしまいます。
夜遅くは鳴らさない、連続して何時間も鳴らさないなど、近隣住人への気遣いを忘れないようにしましょう。
来客による騒音
来客があったりして、ついつい盛り上がったり、庭でバーベキューをしたりすると、声が大きくなってしまいがちです。楽しいイベントを満喫するのも大切ですが、周りの住人に迷惑がかからないように気をつける必要があります。
生活の中での音
特に小さなお子様は音を立てて家の中を走り回ったり、音の鳴るおもちゃを使ったりします。掃除機や洗濯機を夜中に回さないという気遣いと同じように、窓が開いている時は家の中で大きな音を立てないようにしましょう。
まとめ
外側からの騒音に悩まされたり、内側からの騒音を気にしたりすることなく快適に暮らしたいですよね。防音対策によい製品はたくさんありますから、気になる方は検討してみてください。