土間収納を賢く使うアイデアと後悔を防ぐ予防策!

狭い土間収納の使い道に悩んでいませんか。もしくは、これから土間収納を設置するにあたって、1畳ほどの狭いスペースしか確保できない……と頭を抱えている方もいるのではないでしょうか。

アイデアを駆使し工夫を加えることで、狭い土間収納であっても使いやすくなります。

この記事では土間収納を賢く使うアイデアと土間収納の建設にあたって失敗を防ぐための予防策について、ご紹介します。

何を入れる?土間収納の活用方法

土間収納が雑多で物置状態となっている場合、まずは土間収納に何を入れるのか、目的を決めることをおすすめします。

「何を入れるのか」というルールをつくることで、土間収納が物で溢れるのを防げます。また、土間収納に必要なアイテムや収納の工夫なども、「何を入れるのか」を決めることで、しぼられるでしょう。

土間収納の活用例として多いのは、下記の内容です。

  • アウトドア用品の収納
  • ゴミ箱収納
  • ストック品収納
  • 工具置き場
  • 外出着収納

 

土間収納は玄関に近い場所にあります。また、床材も土足を前提としていることから、汚れに強いタイプが採用されます。このことから、外で使うアイテムやゴミなどの収納スペースとして、土間収納は適した空間です。

そのほかにも、ストック品や工具など、家の中の置き場所に困る物の収納スペースとしても活用できます。

コートや帽子、靴などの外出着を収納するスペースとしても、土間収納は役立つ存在です。土間収納に外出用品をしまえば、玄関がすっきりします。

狭い土間収納を賢く使う収納アイデア

土間収納は決して広くないスペースです。間取りの関係上、1畳ほどしか土間収納に空間を割けない例も少なくありません。

しかし狭い土間収納でも、空間を有効活用することでたくさんの物を収納できます。

ここからは狭い土間収納を賢く活用するアイデアについて、ご紹介します。

壁面収納を活用

土間収納の収納力をアップさせるには、壁面収納が欠かせません。棚・ハンガーラックなどの収納家具の設置に加えて、壁面収納のアイデアも取り入れてみましょう。

たとえば、棚を設置できない狭い範囲の壁にはフックを取り付けて、小物類の収納に活かしてみてはいかがでしょうか。壁の一面を有効ボードにして広めの「見せる収納」スペースにするのも、良いアイデアです。有効ボードは空間のアクセントにもなるため、土間収納におしゃれなイメージもプラスされます。

狭い土間収納は壁面まで余すことなくスペースを使い、収納力をアップさせましょう。

可動式の棚

土間収納に設置する棚は、可動式のタイプがおすすめです。可動式の棚は「可動棚」と呼ばれることもあり、収納する物の高さに合わせて自由に棚の位置を調整できます。

収納する物の高さに合わせて棚の位置を変えることで、棚に無駄なスペースが生じません。収納物が変化した際も柔軟に対応できるため、土間収納を賢く活用したい方は、ぜひプランに加えてみてください。

高いところは取っ手付きの収納ボックスを

高い場所に物を収納する際は、取っ手付きの収納ボックスを活用すると良いでしょう。取っ手が付いていることで手を伸ばしたときに掴みやすく、物の取り出しがしやすくなります。

取っ手付きの収納ボックスは100均でも販売されています。狭い土間収納を快適に活用するために、ぜひ取り入れてほしいアイテムの1つです。

デッドスペースを活用しよう

土間収納スペースの中に、空いた場所は残されていないでしょうか。

居室であれば、空間を広く見せて開放感を演出するために、余白をあえて残しておくケースもあります。しかし人に見られることもなく収納力が何よりも大切な土間スペースの場合、余白は残さないようにしましょう。

棚の取り付けられない窓周り、空間の角、天井などが土間収納のデッドスペースとして挙げられる場所です。これらの場所に物を吊したり置いたりできないか、収納プランを練ってみましょう。

キャスター付きすのこが便利

床に物を収納する際は、キャスター付きすのこが便利です。キャスターが付いたすのこの上に靴や物を置くことで、低い場所でも物の出し入れがしやすくなります。

また、前列・後列で物を置く際にも、キャスター付きすのこが活躍します。すべての物をさっと1度に引き出せるため、奥側の物を取り出す際に苦労しません。

すのことキャスターは100均で揃えられ、組み立ても簡単です。ぜひ土間収納のアイデアとして取り入れてみてください。

土間収納をすっきりさせるには「8割収納」がコツ

収納スペースを空間いっぱいに確保できたら、収納する物もぎゅうぎゅうに……というのは、避けたほうが良いでしょう。

収納スペースに収納物を詰め込みすぎると出し入れがしにくくなります。「まだ入る」という気持ちから物が増えてしまい、土間収納だけでは納まらなくなる可能性も考えられるでしょう。

土間収納の快適性と機能性を保つために、収納物は空間の8割に留めておくよう、意識してみてください。

土間収納で失敗をしないために!家づくりの段階で考慮したい点

土間収納はとても便利な収納スペースです。さまざまな物をたくさんしまっておけるため、これからもずっと活用し続ける場所となるでしょう。

そのため土間収納のプランニングではレイアウトだけでなく、床や設備などこまかい部分にも意識を向けることが大切です。

ここからは土間収納づくりに失敗しないために、家づくりの段階から考慮しておきたい土間収納内の設備・内装のポイントについてご紹介します。土間収納をすでにお持ちの家庭で取り入れられる内容もあるため、土間収納の使い勝手に悩んでいる方もチェックしてみてください。

汚れが目立たずメンテナンスがしやすい床

土間収納にしまう物の中にアウトドア用品がある場合、床の素材は汚れが目立ちにくいタイプ・色を選んだほうが良いでしょう。床に泥や汚れが落ちた際も取り除きやすい、メンテナンス性の高さも重要です。

タイル床であれば掃除がしやすく、色によっては汚れも目立ちにくいといえます。

入り口扉は設置しない

土間収納の中を隠したい場合でも、入り口の扉は設置しないことをおすすめします。扉がある分、開閉にスペースが必要になり、玄関収納及び玄関スペースが狭くなることが考えられるためです。

土間収納の内部を隠す場合は、ロールスクリーンや引き戸など、開閉にスペースをとらない間仕切りアイテムを用いると良いでしょう。また、間取りに工夫を加えて中が見えにくい仕様にするのも良いアイデアです。

インテリアにこだわりを

土間収納はほとんど人目に触れない場所です。そのためインテリアにこだわる必要はない、と考える方が多いかもしれません。

しかし土間収納の壁や棚のデザインにこだわることで、土間収納がご自身の「お気に入りの場所」になるケースも考えられます。

こだわりを持ってつくった土間収納はなるべく汚さず、心地良い場所であってほしいと願うもの。土間収納の快適性を維持する上で、インテリアにこだわりを持つことも大切です。

換気方法を考えておく

土間収納は湿気が溜まりやすい場所です。湿気を放っておくと、玄関に嫌なにおいがこもってしまったり、収納している物にカビが生えてしまったりする可能性があります。

窓や換気扇の設置など、換気方法についても考慮した上で、土間収納の設置を計画しましょう。

窓・換気扇の設置が難しい場合は除湿機を置いたり扇風機で空気をかき回して湿気を滞留させないようにしたりするのも、有効な方法です。

照明を設置して奥まで明るく

奥に行くほど暗くなる土間収納は、入り口手前ばかりに物が集まってしまいがち。奥の空間も機能的に活用できるよう、照明を設置しましょう。

照明の種類は何でも構いません。天井にメイン照明を取り付けるのが難しい場合は、ランプを活用するのもひとつの手です。

複数個の間接照明を用いれば空間が明るくでき、土間収納内のインテリアを映えさせる効果も期待できます。

コンセントで電化製品を使いやすく

土間収納に掃除機やDIY工具などを入れておく方も多いかと思います。電化製品がすぐに使えるように、土間収納にはコンセントをあらかじめ設置しておくと便利です。

ライフスタイルや使用する電化製品から、使いやすい場所を判断した上で、コンセントの位置を決めましょう。

ウォークスルーにする

土間収納の出入り口を2つ以上設けてウォークスルーにするのも、土間収納の使い勝手を向上させる上で有効な方法です。

たとえば、土間収納がキッチンへと繋がる間取りであれば、重たい買い物袋を持ったまま最短距離でキッチンに行けます。土間収納の一部をストック食材の保管庫として使うのも良い方法です。

そのほかにも、洗面所に続くつくりにすれば、汚れを家の中に持ち込まずに済みます。家の中から土間収納内の物を取る際も、出入り口が2つあれば動線が短いほうを選べるため便利です。

賢いアイデアで使いやすく自慢の土間収納をつくろう!

狭い土間収納であってもアイデア次第で収納力も利便性もアップします。

すでに住まいに土間収納があり使い勝手に悩んでいる方も、これから土間収納の設置を検討している方も、ご紹介した内容を参考にして使いやすい土間収納をプランニングしてみてください。

土間収納のアイデアを活用して、より効率的な収納を実現しましょう。

 

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