引っ越しを安く済ませる10の方法!交渉で使える魔法の言葉もご紹介
- お役立ちコラム
新居を手に入れる際はさまざまな出費が発生します。その中でも大きな金額となるのが、引っ越し費用です。
引っ越し費用は引っ越し先までの距離や荷物の量によって金額が左右されます。条件によっては数十万円ほどの、大きな出費になることもあるでしょう。
しかし引っ越し費用は、節約がしやすい出費でもあります。この記事では、引っ越しを安く済ませる方法についてご紹介するので、引っ越しを計画中の方はぜひ参考にしてください。
引っ越しの費用相場
引っ越し費用は、1人暮らしの引っ越しであれば5〜6万円前後、3〜4人家族であれば10〜12万円前後が相場価格です。
荷物の量や引っ越しの時期、引っ越し先までの距離などによって金額は変動します。以下の表にある「引っ越し条件」を参考にし、おおまかな相場を把握しておきましょう。
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単身者(1階:1K〜1DK) |
家族世帯(1階:2DK〜3DK) |
引っ越し条件 |
2t車1台 運転手1名 作業補助1名 移動距離100kmほど |
4t車1台 運転手1名 作業補助2〜3名 移動距離100kmほど |
費用モデル |
5〜6万円 |
10〜12万円 |
参照元:国道交通省の関東運輸局が定める引っ越しのモデル運賃・料金を元に作成
また、上記の費用相場は、引っ越しの依頼がそれほど多くない「通常期」を想定した場合の金額です。引っ越しが多い繁忙期は、引っ越し費用は相場の3〜5割ほど高くなります。
引っ越しをなるべく安く済ませる10の方法
引っ越しをなるべく安く済ませるには引っ越し時期を調整したり、荷物の量を減らしたりすることが大切です。
引っ越し費用を抑えるための、具体的な内容を見ていきましょう。
①繁忙期を避ける
「SUUMO 引っ越し見積もり」が自社の口コミデータを参考に算出した内容によると、引っ越しの繁忙期は3月とされています。3月は入学や入社シーズンの直前の時期です。新生活に向けて引っ越しが多いことから、費用も高額になりがちです。
ピークの3月を過ぎると引っ越し費用は徐々に安くなり、夏〜秋にかけて再び価格が上がり、冬に入るとまた安くなります。
引っ越しする月を1か月ずらすだけで大幅に金額が変わることもあるため、新居に移るまでスケジュールに余裕がある方は、費用が安い時期の引っ越しを計画するのがおすすめです。
②荷物を減らす
引っ越しの費用は荷物を積み込むトラックの大きさによって大きく左右されます。荷物を減らし、より小さなトラックを手配すれば、引っ越し費用を安く済ませられるでしょう。
引っ越しのタイミングで家電の買い替えをしたり、家具を新調したりし、古い家財は手放すことも検討してみてください。古い家財は捨てずにフリマアプリやネットオークションに出品し、新しい家財の購入費用として活用するのも良い方法です。
引っ越しが決まったら、なるべく早い段階でいる物・いらない物を分けて断捨離を開始しましょう。
【参考記事】断捨離でシンプルに暮らす。物を捨てるメリットや断捨離の心得・手順
③単身パックを活用する
荷物の量が少ない方は、単身パックを活用するのがおすすめです。単身パックとは、決められたサイズのコンテナ(カーゴ)の中に荷物を積み、混載便で運ぶ引っ越し会社のサービスのことを言います。
他の荷物と一緒に自分の荷物が運ばれるため、一般的な引っ越しよりも費用相場は安価です。「大物家具は自分たちで運ぶから段ボール類だけお願いしたい」「荷物が少ない」といった家庭は、単身パックの利用を検討してみましょう。
また、単身パックと単身プランは、異なるサービスです。単身パックはその名の通り「1パック(コンテナ)に入るだけの荷物を運ぶサービス」ですが、単身プランはトラックを1台チャーターします。そのため、通常の引っ越しプランとそれほど料金設定は変わりません。
単身パックを依頼する際は、単身プランと間違えないように注意しましょう。
④引っ越し日時・時間を指定しない
引っ越し日時や時間をおまかせにすることで、「混載便」「帰り便」を利用できます。
これらの便では、他の引っ越しの荷物と自分の荷物を一緒に積載したり、他の引っ越しの帰り道に自分の荷物を運んだりします。引っ越し会社にとって効率良く移動や作業ができることから、日時指定のプランより料金が安めです。
ただし、引っ越し荷物の量によっては利用できないことも。引っ越し日時を指定しなくても問題ない方は、見積もりの際に担当者におまかせ便が利用できないか、聞いてみると良いでしょう。
⑤段ボールは自分で用意する
引っ越し会社の見積もりの中に、段ボールの費用が含まれていることがあります。引っ越し費用を抑えたい方は、段ボールは自分で用意するのもひとつの手です。
スーパーやホームセンターなどには、使用しない段ボールがたくさんあります。お店に行き、譲ってもらえないか聞いてみましょう。
⑥荷造り・荷ほどきを自分で行う
引っ越し会社の中には、荷造り・荷ほどきプランを用意しているところもあります。
引っ越しの手間がかからずとても便利なサービスですが、引っ越し費用にプラン利用料金が加算されてしまいます。
引っ越しを安く済ませたい方は荷造り・荷ほどきは自分で行うのがおすすめです。
荷造りのコツ
荷造りの際は、普段使わない物から梱包していきましょう。毎日使用する物は、引っ越しの前日に段ボールに入れればOK!
当日朝まで使用し、引っ越し会社が到着した時点で、段ボールに蓋をしましょう。
食器類は梱包材で包まないと段ボールの中で割れる可能性があります。1枚1枚包むのが手間な場合は、A4用紙やハンディラップを使用すると簡単に済むためおすすめです。
ダンボールの中に何が入っているのか、引っ越し先のどこに置くのかわかるように、各箱に中身の内容と置き場所を書くことも忘れないようにしましょう。
荷ほどきのコツ
家具がないと、荷ほどきをしてもしまう場所がありません。すぐに使う物だけ先に開封し、それ以外は家具が到着して収納する場所が定まったタイミングで荷ほどきをスタートしましょう。
空になった段ボールはその都度、潰していくことで部屋が散らからず、荷ほどきがしやすくなります。
⑦キャンペーンを利用する
引っ越し会社や引っ越し時期によっては、費用が安くなるキャンペーンを開催していることもあります。引っ越し会社のサイトやSNSなどを確認して、お得なキャンペーンがないかチェックしてみましょう。
また、ほとんどのキャンペーンは実施期間が限定されています。タイミングを逃すとキャンペーンが適用されないため、引っ越しを決めたタイミングで、こまめに引っ越し会社のサイト・SNSに目を通したほうが良いでしょう。
⑧宅配便を利用する
荷物の量が少ない引っ越しの場合、宅配会社で荷物を送るのも良い方法です。段ボールの個数が15個以内で済む引っ越しの場合は、宅配会社に依頼したほうが安くなる可能性があります。
以下は、東京都から隣の千葉県(移動距離100km想定)に引っ越しを想定した場合、宅配会社に依頼した際の送料と引っ越し会社に依頼した料金の比較です。
段ボールの数(140サイズ) |
ゆうパック |
引っ越し会社 |
単身パック(クロネコヤマト) |
10個 |
2万1,700円 |
3〜5万円前後 |
2万3,100円〜4万9,500円 |
15個 |
3万2,550円 |
段ボールは宅配便に、大きな荷物は引っ越し会社に……といったふうに使い分ければ、引っ越し費用が安くなることも考えられます。
⑨自分で運ぶ
荷物の量が少なく、車で移動できる距離の引っ越しなら、自分で荷物を運ぶことも視野に入れてみましょう。自分で運べば引っ越し費用が発生しないため、その分、家具や新生活に予算を割けます。
また、自分で少しずつ荷物を運び、大型家具のみ引っ越し会社に依頼するのも良い方法です。全ての荷物を依頼するよりも、引っ越し費用を大幅に削減できます。
引っ越し会社に見積もりを依頼する際に自分で持ち出すことも検討している旨を伝え、どこまでお任せをするべきか相談してみると良いでしょう。
⑩相見積もりと交渉を行う
引っ越しの見積もり金額は、交渉されることを前提に提示されます。交渉次第では、見積もり金額の半分以下まで引っ越し費用を抑えられる可能性もあります。
相見積もりを行い、各会社のサービスと費用のバランスなどを確認し、内容に納得できる会社を見つけたら価格交渉にチャレンジしてみましょう。
引っ越しを安く済ませる「魔法の言葉」とは?
引っ越しを安く済ませるためには、引っ越し会社との交渉が欠かせません。交渉に使える「魔法の言葉」は「〇〇円以下になりませんか?」というワードです。
引っ越し会社の多くが、見積もりは無料で行います。スケジュールを調整して足を運び、現地調査に時間を割いていることから、できるだけ契約を結んでほしいと考えます。
契約を取れず無駄足となることを避けるために、依頼主が提示する金額を了承するケースは少なくありません。あまりにも相場からかけ離れた金額でなければ、交渉に応じてくれる可能性があります。
ぜひ、魔法の言葉を活用し、費用の交渉にチャレンジしてみてください。
引っ越しを安く済ませるためにテクニックを活用しよう
引っ越しをすると、家具の新調や新生活の準備など、出費が多くなります。出費の中でも大きな金額となる引っ越し費用は、できるだけ予算を抑えたいと思うものですよね。
引っ越し費用を安く済ませるには、引っ越しの時期に注意したり荷物の量を減らしたりすることが大切です。また、手間を惜しまないことや交渉なども、引っ越し費用を大きく左右します。
ご紹介した内容を参考にして、引っ越し費用をなるべく抑える工夫を取り入れてみてくださいね。