家に関わる保険とは?種類別(火災、家財、地震)のポイントを解説

新築にしても中古にしても、一戸建て住宅の購入は、ほとんどの人にとって人生でもっとも高額な買い物となるでしょう。当然、購入した家は全力をかけて守らなければいけません。しかし、何が起こるかわからないのも現実であり、いざというときのためには保険に入っておかないといけません。
そこでここでは、入っておきたい保険として代表的な3つについてご説明します。特に住宅ローンを組んでいるケースでは加入が義務付けられている場合もありますので、参考にしてみて下さい。

「火災保険」には水災や風災の補償も含まれる

住宅を購入するほとんどの方が加入しているのが、火災保険。住宅ローンを組むにあたって、加入が義務付けられることもあります。
基本的には、火事が起こってしまった場合に、建物や家財が受けた被害を補償してくれる保険のことを指します。また、火災だけでなく、水災・風災・雷災といった自然災害も補償してくれるのが一般的です。
自由に補償内容が選べて保険料が抑えられるタイプや、あらゆるリスクに備える補償内容をセットにしたタイプなど、各社さまざまな商品を提供しています。

どう選べば良いか迷ったら、購入する地域がどういう側面を持っているかを調べてみましょう。たとえば海や河川に近ければ、台風や異常気象による自然災害で被害に遭う可能性が考えられますし、空き巣被害やひったくり事案が多いエリアであれば盗難に遭うリスクも高いはずです。
火災保険は10年から35年程度の期間で組むのが基本です。年払いも可能ではありますが、一括払いの方が保険料は格段に安くなるのが普通です。

「地震保険」は火災保険とセットで

地震保険は、1966年に政府主導のもと誕生しました。「地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没または流失による損害を補償する地震災害専用(財務省ホームページ「地震保険制度の概要」より)」の保険です。
1995年に発生した阪神淡路大震災がきっかけで、その必要性は広く知れ渡りました。この地震保険に加入していなければ、地震による津波、火災による損害は補償されないと初めて知った人が多かったからです。

地震保険は単体では加入できず、火災保険とセットで加入する必要があります。公共性が高いだけに、どの保険会社を利用しても、保険料率をはじめ、内容はさほど変わりはありません。

「家財保険」は建物ではなく家具などが補償される


建物に収容している家具や衣服、家電といった、日常生活に用いる家財道具を補償するのが家財保険です。例えば家の近くの電柱が落雷に遭い電化製品が壊れた、竜巻による強風の影響で窓ガラスが割れ、家財が壊れたという場合が対象となります。

住宅火災が発生した際、建物の損害は火災保険が補償してくれますが、一緒に燃えてしまった家財道具に火災保険は適用されないのが基本です。それを家財保険ならカバーできます。加入は火災保険と一緒に行うのがほとんどです。
たとえば、隣家からの延焼火災により放水の影響から損害を受けた、という際にも適用されることがあります。

火災保険以外は任意で入るのが基本ですが、自身の資金計画、購入する一戸建てが建つ地域や状況、家財の種類などにより、地震保険や家財保険への加入も検討してみましょう。