ペットと暮らす家づくりのポイントとは?新築戸建て住宅の実例4選を紹介
- お役立ちコラム
新築で戸建てを建てる際に、新たにペットを飼う人も、今まで飼っていたペットを連れてくる人もいます。ペットは大切な家族ですから、人はもちろんのこと、ペットも快適に過ごせる家がベストです。
今回は、新築戸建てでペットと一緒に快適に過ごすためのポイントについてご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでご参考になさってください。
新築戸建てでペットと楽しく生活できるようにしましょう。
戸建てでワンちゃんと暮らしたい人の家づくりのポイント
愛犬と戸建てで快適・幸せに暮らすための家づくりは、人と犬の双方にとって重要です。
単なるペット対応という枠組みを超えて、豊かなライフスタイルを実現するためには、どのような点に着目すればよいのでしょうか。
ここでは、ワンちゃんと暮らすことを想定して家を建てる際に考慮したいポイントを詳しく解説します。
間取りは動線と設計が重要
ワンちゃんのお散歩へ出かける際や帰宅時などには、玄関や勝手口付近にスムーズに出入りできる動線を確保しましょう。
汚れた足を洗ったり、タオルで拭いたりするスペースを忘れずに設置することが重要です。
また、犬種にもよりますが、犬は飼い主と一緒にいると安心するので、人と一緒にいられるスペースを増やしましょう。
その上で、その部屋の中にも各場所にハウスを作ってあげます。犬に制限をなるべく感じさせない程度に、メリハリある空間を作ることが大切です。
つまり、人のスペース、人と犬が一緒に生活するスペース、犬のスペースと分けることが重要になります。
例えばキッチンに入らせないと決めたのであれば、家を建てる際に最初から仕切り扉を作っておくことをおすすめします。
なぜなら、入れるのに行けない、行くと叱られるというのは犬にとってストレスとなるからです。最初から行けない場所と認識してもらえれば、叱らずに済みますし、入らない習慣ができます。
逆に、犬の落ち着ける場所やケージなどを置くスペースについては、しっかりと落ち着けるように生活音や来客の気配がなるべく届きにくい場所に設置するのがおすすめです。
人が集まるリビングやキッチンなどの生活空間とワンちゃんのスペースを、ある程度仕切ることも大切です。ワンちゃん自身の落ち着ける場所やケージなどを置くスペースについては、生活音や来客の気配がなるべく届きにくい場所に設置するのがおすすめです。
ワンちゃんが過ごしやすい床材選び
フローリングをはじめとする床材を選ぶ際は、ワンちゃんにとって歩きやすいかどうかという点を最重要視しましょう。
特にフローリングは滑りやすいため、ワックスをかける場合は防滑効果、もしくは専用のコーティング剤などを用いると安心です。
そのほか、カーペットやタイルなど、さまざまな床材の特徴を踏まえて検討しましょう。
お庭で遊べる場所を作るのもおすすめ
戸建て住宅にお住まいの場合、敷地内に遊べる場所があると愛犬の運動不足解消に役立ちます。ストレス発散もできるので、吠え癖やいたずら防止という観点でも有効です。
小型犬ならそれほど広いスペースは必要ありませんが、中型犬以上はある程度広さを確保できると、ノーリードで思い切り遊ばせられます。
戸建てでワンちゃんと暮らしたい人の家づくり実例
2匹の愛犬のための空間がある家
必要な部屋数を考え、平屋ベースの2階建てにし、上階に寝室などの生活空間を集めたM邸。1階はまさにおもてなしの空間。子ども達や家族が集ってもみんな着席できるよう、ダイニングカウンターには8脚の椅子が並ぶ。ご主人が振るまうイタリアンに舌鼓を打ったら、リビングや広いウッドデッキなど、自分の居場所を見つけて寛いで……。あえて窓を減らした分、落ち着いた雰囲気が増した空間で、極上の居心地を楽しめる。
子どもや愛犬達がのびのび走り回れる家
住み始めて約半年。ロボット掃除機が動きやすいように工夫した1階は床掃除いらずで、キッチンからランドリーまで一直線の動線も便利。こだわり抜いた家事動線の使い勝手は上々だ。「何より、子どもや愛犬達がのびのび走り回っている姿を見ると、幸せです。いい家になったなって、しみじみ感じます」。〝自分たちが一番暮らしやすい〟に徹底してこだわったこの家で、家族の自然な暮らしが心地よく循環している。
書斎兼ワンちゃん用の秘密の小部屋がある家
アイ-ウッドで建てたU邸は、二世帯住宅。Uさん夫婦と奥さまのご両親は別々の賃貸に住んでいたが、家づくりを計画した際に「せっかくなら、一緒に住もう」とこの家を建てた。玄関から二世帯住宅を完全に分けている平屋の子世帯側に入ると、外からは想像も付かない大空間が広がっている。「体育館のような家に住みたい」、そんな野望を抱いていたご主人が見つけたのが、壁や柱が少なく広い空間ができる規格寸法「メーターモジュール」を採用しているアイ-ウッドの家づくり。
戸建てで猫ちゃんと暮らしたい人の家づくりのポイント
戸建て住宅に猫ちゃんと暮らすには、猫の運動量や縄張り意識、気ままな習性を尊重した空間づくりを意識しましょう。
猫も猫種によりますが、猫と暮らす場合、キャットタワーを作る、猫用扉を作ることは一般的になっています。
臆病な猫も多いので、安全に隠れられる場所や日当たりが良い専用スペースなどを作ってあげると喜びます。
猫の運動欲求を満たす間取り
猫は高い場所に登って周囲を見渡す習性があります。
そのため、キャットウォークやキャットステップ、キャットタワーなどを設置することができるような間取りが理想的です。
上下運動を促すキャットステップ
壁面に設置できるキャットステップは場所を取らずに運動欲求を満たせます。ステップ間の間隔や高さは、猫の運動能力に合わせて調整しましょう。
見晴らし抜群のキャットタワー
部屋の隅などに配置できるキャットタワーは、猫が高い位置から周囲を観察できて安心感を与えます。複数匹で暮らしている場合は、それぞれがくつろげるスペースが確保できる大きさのものを選びましょう。
キャットウォークで家中を探検
キャットウォークは、梁など高い位置に設置した棚や橋状の通路で連結させる通路で、猫が運動不足にならないための工夫としておすすめです。
リビングや吹き抜けなど、ある程度広さを確保できる空間に設置すると、猫の快適性がいっそう高まります。
猫がくつろげる空間づくり
猫は狭い場所に入り込んだり、日向ぼっこをしたりと、自分だけの落ち着ける空間を好むので、家の中に適度な数の隠れ家スペースなどを作っておくことが大切です。
人との共同生活で気を使っていることも多いので、暴れても怒られない部屋で遊ばせてあげることによって、猫のストレスも軽減できます。
日当たりの良いスペース
猫は体温調節のために日向ぼっこを好みます。窓際にキャットベッドを置いたり、ハンモックを設置したりすると、猫が快適に過ごせるでしょう。
適度に狭い隠れ家スポット
押入れやクローゼット、あるいはキャットハウスの中など、適度に狭く薄暗い場所は猫にとって安心感を得られる空間です。無理に隠れている猫を引きずり出さず、そっと見守るようにしましょう。
爪とぎ対策で壁や家具を守る
猫は本能的に爪を研ぐ習性があります。家具や壁紙などを傷つけられないようにするためには、専用の爪とぎを用意し、猫が興味を持ちやすい場所に設置しましょう。
段ボール製、麻縄製、カーペット製など、爪とぎの素材や形状はさまざまです。猫の好みを観察しながら、いくつか用意してみましょう。
爪とぎには壁に立てかける垂直タイプと、床置きする水平タイプがあります。猫の爪とぎ時の姿勢に合わせて、両方設置してあげるとよいでしょう。
排泄に関しては、いつも清潔にできるトイレを数か所用意しておくことがベストです。人間のトイレの隣のスペースに作り付けてもいいですね。
戸建てで猫ちゃんと暮らしたい人の家づくり実例
強度と抗菌性に強い壁紙クロスとキャットウォークがある家
結婚して20年になるというご夫婦。2人が我が子のように愛するペットの猫は、9匹という大所帯! そのため新居のテーマはもちろん、「愛猫と快適に暮らせる住まい」が一番。N様邸は、施工面積が27坪というコンパクトな土地です。さらに、「変形五角形」という難しい立地をうまく活用して、ご主人が上手に間取りをプランニングしました。夫婦と9匹の猫が、健康にのびのびと過ごす住まい。ペットと暮らすマイホームの参考になりそうですね。
戸建てでその他の動物たちと暮らしたい人の家づくりのポイント
ペットは犬と猫だけではありません。動物の習性を理解することが大事です。
以下に、うさぎと鳥を例として挙げています。
ウサギと暮らす場合
ウサギは室内飼育に向いており、静かで穏やかな性格の動物ですが、ストレスや体の不調を人には見せません。そのため、最初から快適な生活を提供してあげます。
ウサギはピョンピョン跳ねたり走り回ったりして運動する必要があるため、広めのケージを用意してあげましょう。上下運動ができる多層式ケージもおすすめです。
また、ウサギは暑さにとても弱い動物であるため、年間を通して室温を18度~24度に保つようにしましょう。夏は冷房、冬はペットヒーターなどを使用して快適な環境を整えてあげてください。
注意点として、ウサギは家具やコードなどをかじる習性があります。ケージの外に出している間は目を離さず、また室内の配線カバーなどの対策が必要です。
鳥と暮らす場合
大小様々な種類の鳥がペットとして根強い人気を誇ります。美しく鳴き声も魅力的ですが、衛生管理や近隣への配慮も大切です。
鳥がのびのびと暮らせるように余裕のある大きさの鳥かごを用意しましょう。特に中型以上のインコやオウムの場合は横幅の広いものを選びます。
鳴き声が大きめの鳥を飼う場合は、ケージを置く部屋の防音対策も検討しましょう。
ケージを置く部屋は温度管理も重要で、種類に応じて適温が異なるため注意が必要です。
そして最も忘れてはいけないのが、鳥は本来飛ぶ動物です。ケージに入れられていること自体にストレスがたまっていきます。
できれば、止まり木などや遊び物を用意した専用の部屋を作ってあげたり、放鳥時は部屋の窓や出入口を閉め切り、電化製品などにも十分に注意したうえで自由に過ごさせてあげましょう。
ペットの臭いはどうやって防ぐ?
ペットが原因で発生する臭いを放置しておくと、家全体に臭いが染みこみ、後から消臭するのも難しくなります。
特におしっこのアンモニア臭は、不快に感じてしまう方も多いでしょう。おしっこ用のシートはこまめに変えて、捨てるときも蓋付きのゴミ箱に入れておいたり、新聞紙に包んだりするなどの工夫が必要です。空気清浄器の購入を検討してもいいかもしれません。
弊社、アイ・ウッドが提供している「炭の家」は、1トンの炭を敷設し、クリーンな空気を室内に還流させることで、住宅のすみずみまで消臭効果を発揮させます。ペットをお飼いになる方は、ぜひ「炭の家」もご検討ください。
ペットも人も快適に暮らすためには
ペットと人とで共同生活を送るためには、以下のようなことにも気を付けないといけません。
薬や小さなものの置き場所
特に薬やボタン電池などは誤飲されやすいので、届かない場所、開けられない場所においておくようにしましょう。
地震などが起こっても勝手に開かない棚や、鍵のかかる棚を作りつけてもらい、常にその場所へ置くようにします。
温度調節
ペットの体温は人とは違います。
常に快適に暮らせるように、風通し良く設計しておくのはもちろん、各部屋にエアコンを設置したり、石でできたスペースなどを作っておいたりし、温度調節がしやすいようにします。
ダニやカビ
ダニやカビの発生は、ペットにとってはもちろん人間にも、いい影響を与えません。
風通しよく、湿気がたまらないような通気性の良い家にしましょう。珪藻土などを使うと、湿気の調節をしてくれるので快適に過ごせます。
怪我の危険
人には何でもないようなことでも、ペットにとっては大変なこともあります。滑りやすい階段にはフローリングではなく柔らかい素材を使うのもおすすめです。
周りの人への配慮も忘れずに
自分のペットの発する声や臭いは飼っている本人にとっては気にならなかったり、慣れてしまったりすることもありますが、他人にとってみれば迷惑だったりします。
以下のような点に注意する必要があります。
- 防音に配慮した設計にする
- 専用の洗い場を作って、お風呂の手間を減らして常に清潔にしておく
- ビルトインの空気清浄機を付けて常に空気をきれいにしておく
戸建ては、ペットをのびのびと生活させてあげることができます。
だからと言って、他の家族や周りの住民に迷惑をかけてしまっては、ペットとの快適な戸建て生活とは言えません。
配慮や工夫を忘れずに、ペットの習性を理解して人との生活が快適になるように工夫したいですね。