GX志向型住宅とは?内容をわかりやすく解説!補助金の条件もご紹介

「これから家を建てるなら、環境にやさしく、光熱費を抑えられる家がいい」と考える方が増えています。その中で、今注目されているのがGX志向型住宅です。

GX志向型住宅とは、エネルギーの消費を抑えながら、再生可能エネルギーも活用することで、年間のエネルギー消費を実質ゼロ以下にする家のこと。日本政府もこの住宅の普及を推進しており、一定の基準を満たす住宅には補助金制度が用意されています。

この記事では、GX志向型住宅とは何かや認定の基準、補助金制度などについて詳しく解説します。

エコで省エネの家づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

GX志向型住宅とは?わかりやすく解説!

GX志向型住宅とは?わかりやすく解説!

GX志向型住宅とは、カーボンニュートラルを住宅に取り入れた家のことです。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガス(二酸化炭素など)の排出量と吸収量を、差し引きゼロにする取り組みのこと。温室効果ガスは、電気やガスを使用することで排出されます。

つまりGX志向型住宅を簡単に説明すると、「電気やガスの使用量を抑えながら再生可能エネルギーを取り入れることで、年間のエネルギーの消費量を実質ゼロ以下にした家」と言えます。

GX志向型住宅は環境負荷を減らすだけでなく、光熱費の削減にもつながるため、住む人にとってもメリットの大きい住宅です。

GX志向型住宅を日本国政府が推進する理由

GX志向型住宅を日本国政府が推進する理由

今、世界中が一丸となっている取り組みの1つが、地球温暖化の防止です。地球温暖化を防ぎ、より良い環境を未来につなげるには、温室効果ガスの削減が重要と言われています。

温室効果ガスとは、地球を温めるガスのことです。このガスにはさまざまな種類がありますが、「二酸化炭素」が温室効果ガスのうち、約9割を占めるとされています。

そして、日本の二酸化炭素ガス排出量は世界5位とかなり多く、早急な取り組みが必要な状況です。

状況を改善するため、日本政府はさまざまな対策を講じてきました。その一つがGX志向型住宅の推進です。

家庭から排出される二酸化炭素量は、日本全体の二酸化炭素排出量の約15%を占めていると言われています。

「住宅の省エネルギー化を進め、日本全体の二酸化炭素排出量を大きく削減したい」それが、国全体でGX志向型住宅を推進する理由です。

(キッズ外務省)二酸化炭素(CO2)排出量の多い国

GX志向型住宅認定の基準

GX志向型住宅認定の基準

GX志向型住宅として認定を得るためには、次の基準を満たした家づくりを行う必要があります。

【GX志向型住宅の基準】

  • 断熱等性能等級「6以上」
  • 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
  • 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」

「断熱等級」や「一次エネルギー消費量」など、わかりにくい言葉について、解説します。

断熱等級とは

断熱等級とは、わかりやすくいえば「どれだけ熱を逃さずに快適な状態を保てる家か」を示す指標です。

GX志向型住宅では、「断熱等級6以上」を条件としています。これは「真冬でエアコンをつけなくても、室温がおおむね13度〜15度を下回らない」レベルに該当します。

断熱等級はUA値(外と家の中の熱の出入りの度合い)、ηAC値(太陽の熱の入る度合い)などの基準値によって決まります。どちらも数値が低いほど、断熱性が高くなります。

熊本県の断熱等級6.7の基準

 

UA値

ηAC値

断熱性能等級6

0.46

3〜2.7

断熱性能等級7

0.26

3〜2.7

断熱等級の基準となるUA値とηAC値は、住まいによって異なります(”省エネ地域区分”という指標に基づきます)。たとえば、北海道などの寒冷地は「省エネ地域区分1〜3地域」とされており、断熱等級6以上を獲得する場合、UA値とηAC値は上の表の数値より、さらに低くなければなりません。

一方で、熊本県は5〜7地域に該当し、北海道よりも断熱等級6以上の認定基準は優しめです。

引用:国土交通省|空港脱炭素化 事業推進のためのマニュアル

一次エネルギー消費量とは

一次エネルギー消費量とは、簡単にいえば「家庭で使用するエネルギーの総量」のことです。家庭で使用するエネルギーとは、電気やガスなどのこと。これらが一次エネルギーに該当します。

とくに電気は家庭から排出される二酸化炭素の原因の66.4%と言われており、カーボンニュートラルを目指す上で、対策が欠かせません。

一次エネルギー消費量

引用:環境省|令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果の概要(確報値)

また、上述した通り、GX志向型住宅の条件には、以下の2つが含まれています。

  • 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
  • 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」

地域や家の広さなどによって差はありますが、すべての住宅には「一次エネルギー消費量の基準値」というものが設けられています。「この家ならこのくらいの一次エネルギーを使うだろう」という目安となる数値です。

GX志向型住宅では、この基準値よりも35%以上少ない一次エネルギー消費量であることが、求められます。さらに、太陽光発電などの自給自足設備を活用し、一次エネルギー消費量を実質ゼロ以下にすることも条件となります。

簡単にいえば、電気やガスなどで一次エネルギーを「10」消費したとしても、太陽光発電で「10」以上のエネルギーをつくることができれば、基準をクリアできるということです。

なお、この「100%以上の削減」という基準値は地域によって異なり、寒冷地では75%以上でも可とされる場合や、狭小地などでは再生可能エネルギーの導入なしでも認められるケースもあります。

住宅を建てる地域や環境によって条件が変わるため、GX志向型住宅を建てる際は、詳細を確認しておきましょう。

ZEHとの違いとは?

ZEHとの違いとは?

地球に優しく、省エネ性能の高い住宅というと、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)があります。

ZEHもGX志向型住宅と同じく、「年間のエネルギー収支を実質ゼロ以下にする住宅」です。

しかし、GX志向型住宅はZEHよりも認定基準が厳しくなっています。特に断熱性能や一次エネルギー消費量の基準がより高い水準で求められています。

 

GX志向型住宅

ZEH・長期優良住宅

断熱性能

断熱等性能等級「6以上」

断熱等性能等級「5以上」

一次エネルギー消費量

0.65以下

0.8以下

長期有料化住宅との違いは?

長期優良住宅は、GX志向型住宅やZEHと異なり、エネルギー消費に重点を置いた制度ではありません。

長く安心して住み続けられる住宅を増やすために、耐久性・耐震性・維持管理のしやすさなどの基準が定められています。

【長期優良住宅の主な基準】

  • 耐震性(大地震でも倒壊しない強度)
  • 劣化対策(長期間にわたり耐久性を保つ仕様)
  • 維持管理・更新のしやすさ(配管や設備の交換が容易)
  • 住戸面積の確保(一定の広さを確保)
  • 環境への配慮(断熱性能も一定の基準あり)

GX志向型住宅づくりで活用できる補助金制度

GX志向型住宅づくりで活用できる補助金制度

GX志向型住宅づくりで活用できる補助金制度は「子育てグリーン住宅支援事業」です。

条件などについて、以下にまとめています。

支給対象

GX志向型住宅に住む世帯

おもな支給条件

●      所有者自らが住んでいること

●      住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下であること

●      立地が除外要件(※)に該当しないこと

●      未完成、もしくは完成から1年以内であること

●      交付申請時、一定以上の出来高の工事完了が確認できること

対象期間

遅くても2025年12月31日まで(予算上限に達した場合は終了)

補助額

160万円

その他の住宅関連補助金制度との併用の可否

不可

※土砂災害特別警戒区域・災害危険区域・市街化調整区域かつ土砂災害警戒区域または浸水想定区域に該当する区域に立地する住宅など

これからGX志向型住宅の家を建てる予定の方は、補助金の内容を確認し、自分の地域や工事期日などが条件にあてはまるかどうか、チェックしておきましょう。

注意:記事の内容は当該制度の一部を記載しています。詳細は、公式ホームページをご確認ください。

GX志向型住宅の家をつくるためにできること

GX志向型住宅の家をつくるためにできること

GX志向型住宅を建てるためには、エネルギー消費を抑えつつ、環境にやさしい設備を導入することが大切です。

具体的には、以下の3つのポイントを意識することで、GX志向型住宅の基準をクリアしやすくなります。

  • 断熱性能の向上
  • 省エネ設備の導入
  • 再生可能エネルギーの活用

断熱性能の向上

住宅の断熱性能を高めることで、冷暖房の効率が上がりエネルギー消費を抑えることができます。

断熱がしっかりしていれば、冬は暖かく夏は涼しい快適な住まいになります。

【具体的な方法】

  • 高性能な窓を採用する(二重ガラス・トリプルガラス・樹脂サッシなど)
  • 厚みのある断熱材を使う(壁・床・天井にしっかり入れる)
  • 断熱性の高い玄関ドアを選ぶ(冷気や熱が入りにくい仕様のもの)
  • 気密性の高い施工をする(家の隙間を減らし、外気が入りにくくする)

上記の対策を行うことで、UA値(外の温度の影響を受けにくい度合い)とηAC値(日射の影響をどれくらい受けるか)が低くなれば、高い断熱性能を実現でき、断熱等級6以上の認定を受けられる可能性も高まります。

省エネ設備の導入

家の中で使う電気やガスをできるだけ減らすことも、GX志向型住宅の基準を満たす上で大切です。

省エネ設備を導入し、エネルギー消費量を抑える工夫を取り入れましょう。

【具体的な方法】

  • 高効率エアコンを使う(消費電力が少なくても部屋をしっかり冷暖房できる)
  • LED照明を採用する(消費電力が少なく、長持ちする)
  • 省エネ型給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯器など)を導入する
  • 節水型トイレやシャワーヘッドを使う(水の使用量を減らすことでエネルギー消費も抑えられる)
  • 太陽熱を利用する設備を取り入れる(ソーラーシステムなど)

最新の省エネ設備を取り入れることは、環境に配慮できるだけでなく、光熱費の節約にもつながります。初期費用はかかりますが、長期的にみるとコスト削減になるため、積極的に取り入れたいポイントです。

再生可能エネルギーの活用

GX志向型住宅では、「使うエネルギーを減らす」だけでなく、「自分でエネルギーを作る」ことも求められます。太陽光発電などを活用することで、家庭のエネルギー消費量を実質ゼロ以下にすることが可能です。

【具体的な方法】

  • 太陽光発電システムを導入する(屋根にソーラーパネルを設置して電気をつくる)
  • 蓄電池を活用する(昼間に発電した電気を夜間に使うことで電力の無駄をなくす)
  • 電気自動車(EV)と連携する(EVのバッテリーを家庭用電源として活用)
  • 家庭用燃料電池(エネファーム)を導入する(ガスを使って電気とお湯を作る)

これらの設備は、災害時の備えとしても役立ちます。導入費用はかかりますが、自治体によって補助金制度を設けている場合もあるため、窓口で確認してみると良いでしょう。

まとめ|GX志向型住宅はこれからの時代のスタンダード

GX志向型住宅は、環境に配慮しながら、家計にもやさしい住まいです。冷暖房の効率が良く、光熱費を抑えられるため、長く快適に暮らせる点も魅力と言えます。

さらに、国の補助金制度を活用すれば、初期費用の負担を軽減しながら導入できます。

これから家を建てるなら、省エネで快適に暮らせるGX志向型住宅を選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

アイウッドでは、「快適に安心して長く暮らせる家づくり」を大切にしています。住む人の暮らしやすさを第一に考え、断熱性や省エネ性能をしっかり確保した住まいをご提案し、GX志向型住宅の基準に合った家づくりのサポートも行っています。

熊本で、省エネで快適な家を建てたいと考えている方は、ぜひアイウッドにご相談ください。あなたの理想の住まいづくりを、お手伝いします。

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