ランドセル置き場はどこが正解?おすすめのアイデアと片付けが継続する設置場所
- お役立ちコラム
重たくて大きなランドセルは、帰宅後すぐに片付けてほしいもの。しかし「めんどくさい」「重たい」といった理由で、玄関やリビングに放置されてしまいがち。
ランドセルを毎回片付けるクセを身につけるには、ランドセル置き場に工夫が必要です。
この記事では、ランドセルを片付ける習慣が身に付く、ランドセル置き場のアイデアについてご紹介します。
ランドセル置き場を設置する場所についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
ランドセルが片付かない理由
ランドセルが片付かないのには、理由があります。
子どもがランドセルをその辺に放りっぱなしにしてしまう4つの原因について、見ていきましょう。
ランドセルがとにかく重い!
革でできたランドセルは、中身が空っぽの状態で1kg〜1.5kgほどとされています。中身の学用品が加わると、重さは4kg前後にまでなります。
小学1年生の体重は15kg前後である点をふまえると、自分の体重の約3割ほどの重さを背中に毎日背負っていることに。60kgの大人が、20kgの荷物を背負うのと同じくらいの負担です。
重たいランドセルを背負い学校から歩いて帰ってきた子どもは、ほっとした気持ちと共に、重たいランドセルをその場におろしてしまいます。その後、自分の体重の3割ほどあるランドセルを所定の位置まで移動させるのは、めんどうくさく感じてしまうのでしょう。
ランドセルの重さは、子どもがランドセルを片付けなくなる大きな原因の1つです。
ランドセルの開け閉めにワンアクションが必要
ランドセル置き場に入れたはずのランドセルを引っ張り出して、宿題を出したり翌日の準備を済ませたり。その後、ランドセルを元の位置に戻さない…と頭を抱えるママ・パパも多いのではないでしょうか。
所定の置き場からランドセルをわざわざ取り出すのは、収納スペースではランドセルの開閉ができないためです。ランドセル置き場でランドセルの蓋の開け閉めができ、宿題の取り出しや明日の準備にそのまま取り掛かれるのであれば、ランドセルが部屋に置きっぱなしになることも防げます。
勉強スペースと収納スペースが離れている
ランドセルから宿題を取り出して、勉強机にドリルやノート、筆記用具を並べるまじめな姿勢は花マルです。しかし宿題を終えた後はランドセルが出しっぱなしに…というのも子どもあるあるです。
勉強スペースとランドセル置き場が離れているため、宿題をランドセルにしまった後に元の場所に戻すのを忘れてしまうのかもしれません。
ランドセルの置き場所と収納スペースの配置を調整することで、解決できる可能性があります。
子どもの生活動線上に置き場所がない
学校から帰ってきたらランドセルを玄関やリビングに置きっぱなしにしてしまう子もいます。その場合、ランドセル置き場が子どもの生活動線上にないことが、ランドセルを片付けられない理由かもしれません。
帰宅後に手洗い・うがい、上着を脱いで洗濯物を出し、ゲームやおもちゃで遊ぶ。そんな子どもの生活動線の中にランドセル置き場を設置することで、帰宅後にランドセルが放置されるのを防げるでしょう。
ランドセルの置き場所のアイデア!正解パターンは「置く収納」
「かける収納」や「しまう収納」など色々なアイデアがあるランドセル置き場ですが、子どもの負担が少なく片付けしやすいのは、「置く収納」です。
ランドセル置き場に迷ったら置く収納を取り入れ、子どもが使いやすいレイアウトを考えてみましょう。
ランドセルの「置く収納」を取り入れる際のポイント
ランドセルの「置く収納」は、棚の上にランドセルを置けば良いだけ。しかし、棚のサイズやデザイン、収納場所などにも考慮が必要です。
ここからは、ランドセルの「置く収納」を取り入れる際のポイントについて、見ていきましょう。
「背負ったランドセルを降ろせばOK」を意識する
ランドセルを置き場所に戻すまでの工程が多いと、ランドセルの片付けを億劫(おっくう)だと、子どもは感じてしまうでしょう。
たとえば、ランドセルを床に置いて(1)、重たいランドセルを持ち上げて(2)、棚に置く(3)という3工程が必要になる収納の場合。最初のうちは、床に置かれたランドセルをきちんと元の位置まで戻すでしょう。しかし工数が多いことから、そのうちランドセルが床に置きっぱなしになるかもしれません。
ランドセルの収納は、子どもがランドセルを背負った状態のまま棚に下ろせば完了、という1工程で済ませられるアイデアがおすすめです。
棚は天板に仕切りがない横長タイプがおすすめ!
背負った状態のランドセルをそのまま置く棚は、天板部分に仕切りがなく横長タイプを選ぶと失敗が少ないといえます。
天板に仕切りがあるタイプは、棚の上に置いた物が散乱しにくい、というメリットがあります。しかしランドセルを背負いながら置く際は、置き場所がうまく定まらず、使いづらさを感じるかもしれません。
また、横長タイプの棚であれば置いたランドセルの中身を、棚の上に広げることができます。床に学用品が散らかるのを防げるため、ぜひ、取り入れてみてください。カラーボックスを寝かせて使用するのも、良いアイデアです。
学用品も一緒に置けるスペースをつくる
ランドセル置き場の近くには、学用品も一緒に置けるスペースをつくりましょう。学用品とランドセルが1か所にまとまっていることで、翌日の用意がスムーズにできます。
棚の上にランドセルを置くのであれば、棚の下には教科書や筆記用具、ランチョンマットやハンカチなどを入れるスペースを作ってあげてください。
卒業後も使用できるデザインを選ぶ
ランドセル置き場に使用する棚は、子どもが大きくなれば別のものを収納するスペースとして活用できます。しかし色やデザインが幼すぎたり背が低すぎたりすれば、使いづらさを感じてしまうかもしれません。
成長後もランドセル置き場をインテリアとして活用できるよう、子どもっぽすぎるデザインや空間から浮いたカラーの製品などは、避けたほうが良いでしょう。また、背の高さを調整できるタイプの棚だと、成長に合わせたランドセル置き場として活用できます。ランドセルを置かなくなった後も収納する物に合わせたサイズが変えられるため、長い間重宝するでしょう。
ランドセルの「かける収納」「しまう収納」が失敗しやすい理由
ランドセルの置き場所として、フックやラックに「かける収納」やカゴに「しまう収納」なども候補に挙がるかと思います。
しかしランドセルは小学生にとっては重く、「かける」動作はひと苦労です。また、椅子の背やラックにかけた場合、ランドセルの重さによって椅子やラックが倒れてしまうことも考えられます。
カゴにしまう収納は、棚からカゴを引き出す動作を手間に感じたり、カゴの中にランドセル以外の物を入れるようになって整理整頓ができなくなったりする可能性があります。また、床に置かれたカゴにランドセルを収納する場合、カゴを活用せずに床に置きっぱなしになってしまう失敗例も多いようです。
しかしランドセルの収納プランは、ライフスタイルや住まいの環境、お子さまの性格によって合う・合わないがあります。かける収納やしまう収納が必ずしも失敗に終わるとは限りません。
どの収納方法がもっとも負担が少なく継続できそうか、お子さまとよく話し合って決めてみてください。
ランドセル置き場を設置する場所
ランドセル置き場は「置く収納」がもっとも失敗が少ない方法です。しかし、置く収納をどこに設置すれば良いのでしょうか。
ここからは、ランドセル置き場のおすすめの場所について、ご紹介します。
リビング
実はリビングはランドセル置き場にぴったりの場所です。
帰宅後、まず先にリビングへと向かうお子さんは多いもの。リビングにランドセル置き場をつくることで、ランドセルがその辺に放置されるのを防げます。また、常にランドセルが視界に入るため、宿題や明日の支度なども忘れにくくなるでしょう。
リビングにランドセル置き場をつくる場合は、家族の通り道に置かないように注意しましょう。プリントを広げたり翌日の時間割を確認したり、宿題の内容をチェックしたりと、子どもはランドセルの周りでさまざまな準備をします。
家族の動線にランドセル置き場があると、子どもが通り道をふさいでしまうかもしれません。なるべく広いスペースに、ランドセル用の棚を置いてあげるのがおすすめです。
関連記事:【リビングの収納術】3つのコツや場所・アイテム別アイデアを紹介
子ども部屋
子ども部屋がある家なら、ランドセルの置き場所は子ども部屋がおすすめです。子ども部屋には学用品や服なども置けるため、登校準備を1か所で完結させられます。
ただし、リビング学習が習慣になっている家庭は、子ども部屋にランドセルがあると、宿題や筆記用具を取りに子ども部屋に戻る必要があります。子ども部屋をほとんど使用しない家庭であれば、無理にランドセルを子ども部屋に置く必要はないかもしれません。
関連記事:子ども部屋の快適なレイアウトとは?必要な広さやきょうだいがいる場合。
玄関
学校から帰宅後、すぐに公園や友だちの家など、外に遊びに出かけてしまうお子さんの場合は、玄関にランドセルの置き場所をつくるのがおすすめです。玄関先にランドセルを放置して出かけることを防げます。
しかし玄関にランドセルを置くことで、宿題や学用品の準備は後回しになりがちです。玄関にランドセルを収納する場合は、勉強や翌日の用意などをどのタイミングでおこなうのか、しっかりルールをつくったほうが良いでしょう。
ランドセルの置き場所は「棚の上」がおすすめ!アイデアを活用しよう
帰宅後、そのへんに放置されそうなランドセルを見て、ため息を吐くママ・パパは多いはず。
子どもにとってランドセルをしまいやすい場所に、適切なランドセル置き場をつくることで、ランドセルの出しっぱなしは防げます。
ランドセル置き場で失敗が少ないのは、低めの「棚の上」です。ご紹介したランドセル置き場のポイントを参考にして、ランドセルをしまう習慣を、ぜひ子どもに身につけてもらいましょう。
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