空間を描くようにつくった家で、表情豊かな日々を。

夫妻と９ヵ月の娘さん、２匹の愛猫とが、 心地よく暮らす、モダンな家。
シンプルな空間の中には、 語り尽くせないほどのこだわりが描かれている。

住宅街の中で存在感を放つ、モダンな外観の家。その迫力ある立ち姿は２階建てに見えるが、実は平屋の住まいだ。中に入ると、モノトーンのホテルライクな洗練空間。かといって無機質な冷たさはなく、むしろほっと居心地がいい。「間取りから内装まで、一つひとつ丁寧に考えたんですよ」とご主人は誇らしげに家を案内してくれた。

転勤先の福岡から熊本に戻ってきたタイミングで家づくりを決めたN夫妻。仕事の関係で［アイ-ウッド］の家の魅力をよく知っており、かつ同社で建てた知り合いが多く、満足度が高そうな様子に好感を持っていた。「対応してくれた営業の南さんとのやり取りで、ここなら『建てたい家を建てられる』と感じることができました。何せ、私たちの要望はとても多かったので」と振り返る奥さま。要望への『返し』の的確さに信頼を寄せ、［アイ-ウッド］での家づくりを決めた。

将来の暮らしやすさを考えて、暮らしがワンフロアで完結する平屋が絶対条件だった夫妻。要望を出す上でこだわったのが、動線と空間づくりだ。

「朝起きて夜寝るまでの『動き』を考えて、私たちなりに『暮らしやすい空間』を絵に描いて、南さんに見せました」と夫妻。欲しい部屋ごとに立体的に空間を描き、置きたい家具やコンセント位置まで記して渡す。南さんはそれらをつなげて間取りをつくり、図面に仕上げる。「こういう部屋にしたい『理由』が共有できたおかげもあって、本当にやりたいことが全部詰まったプランができて、感激しました」とご主人。まさに暮らしを描くように、家をつくり上げていった。

中心にある25畳の広いLDKを囲むように生活動線が巡るN邸。キッチン脇からランドリールーム、ファミリークローゼット、玄関収納を経て玄関へとつながる周回性のある動線は、朝の支度や洗濯のしやすさで大活躍だ。憧れのアイランドキッチン脇の広いパントリーや各所の収納も、位置や広さを熟考の末に設けたもの。「玄関収納は既製の棚を入れたくて、サイズを合わせて作ってもらいました。それに壁に補強材を入れてもらった場所もたくさんあります」と奥さま。住み始めてから暮らしに合わせて、DIYで棚を作れるようにとの工夫だ。

取材中、ご主人はしきりに「空間を平坦にしたくなかった」と口にしていた。確かに、一見シンプルに見えつつも、ちょっとした凹凸やクロスの色柄によって、空間に少し躍動感が感じられる。動き方も暮らし方も表情も、一つひとつ丁寧に考えた経過とできた形とが、家族との暮らしに豊かな表情を与えてくれている。