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デイハウス ほのか様邸/熊本市

細かく目の行き届いた家庭的なあたたかさに包まれた場所

  • デイハウス ほのか様邸/熊本市
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どっしりと重厚感あふれる玄関まわり、立派な軒のあるスロープをぬけてドアを開け放てば、穏やかな雰囲気が広がっています。こちらは、認知症の方を専門にした通所介護事業所「デイハウス ほのか」。社長の平川さんが、長年温めていた構想期間を経て、ついに完成させた一軒です。「最新設備を備え、機能性を重視した造りですが、一番大切にしたのは“家庭的なぬくもり”。我が家でくつろいでいるようなあたたかい雰囲気を感じていただきたくて」と語ります。デイルームでは、ご利用者の皆さんがニコニコとくつろいでいらっしゃいました。

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利用者の方々が集い盛り上がる楽しい空間

「デイハウス ほのか」は元々、東区尾上にありました。民家を借りて運営していましたが、手狭になり、何かと不便が生じてきたそう。駐車場スペースも充分になく、「ご家族がもっとゆっくり足を運べるような広い場所に移転したい」と思うように。それから土地探しをスタート。やっと土地が見つかった頃に出合ったのがアイ-ウッドでした。「元々私はアイ-ウッドさんの展示場にある平屋の家がとても好きで。木のぬくもりを感じられるデイハウスにしたいというコンセプトと合致し、お願いすることにしました。スタッフも利用者の皆さんも、のびのびと過ごしている姿を見られてうれしいですね」と笑顔で話します。

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床暖房でポカポカ! 自宅のようにホッとくつろげる空間

間取りと導線の工夫で、利用者さんもスタッフも快適空間に

玄関を開けてすぐ目に飛び込んでくるのが、かわいくディスプレイされた“坪庭”です。手彫りされた木製の大きなフクロウには「ほのか」の文字が。実はこのフクロウ、以前の場所から皆に親しまれてきたシンボル的存在なんだとか。施設のあちこちで、フクロウモチーフの数々を見ることができました。認知症ケアは五感に刺激を与えることが大事だそうで、これらも季節毎に坪庭のディスプレイを変え、玄関まわりには常にお香をたくのが「ほのか」のこだわり。また、格式高い黒の大理石調フローリングもお気に入りのひとつです。玄関から直結のスロープ付き、バリアフリーの造りになっていて、車椅子でもスムーズに移動ができます。この玄関 からは外部の方が行き来できる相談室へ行くこともできます。この相談室は目線の高さに小窓を設けてあり、ここに居ながらして中のデイルームの様子を見守ることもできます。ご家族が来ても、気軽に中の様子を見ることができるようにという社長の気遣いのあらわれです。

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リフトで上げ下げができる特殊浴槽を導入
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真ん中に事務所。見守り体制万全

普通介護施設というと、事務所は受付などにあるのが一般的。ですが、「ほのか」が目指したのは、施設というより家庭的なぬくもりを感じられる場所でした。そのため、デイルームの中央に事務所を設けたのです。そのため、スタッフさんたちが事務所で作業をしながら、利用者さんたちの見守りができるように。また、キッチンも対面となっているため、直接利用者さんのそばに居なくても、事務所とWで見守りができる造りになりました。リビングは食事などを楽しむダイニングテーブルと、テレビなどを楽しめるソファスペースを設けて、のびのびとくつろげる家庭的な空間に。デイルームの奥には静養室も設けてあります。この自宅で過ごしているような“ぬくもり”の原因は、他にもあるようです。「実は今回初めて床暖房を採用しました。朝出社した時も、まだ室内がポカポカと温かいんですよ。高齢の方が多いので本当に助かっていますね」とそのヒミツを教えてくれました

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全て段差を無くした仕様です。

玄関から直結の脱衣所は、車椅子でも充分行き来ができる広々とした造りに。トイレも2室設けています。また、スタッフの負担を少しでも軽減したいという想いから、リフトで上げ下げができる特殊浴槽を導入。こちらの脱衣所にも、シンボルマークの「フクロウ」のイラストが。思わず、ホッと心がなごみます。この無駄のないスムーズな導線の確保は、利用者さんはもちろん、スタッフさんの働きやすさにもつながっています。実は「ほのか」のスタッフさんは長く勤めている方が多いのが特長。日々チームワークを発揮しながら、一丸となって、仕事に取り組んでいるそうです。看護師を経て介護の世界に飛び込んだ平川社長。約10年のデイハウス経営を経て、「あたたかい住まいを感じられる雰囲気」という長年の構想を実現したのが、アイ-ウッドでした。

取材協力ありがとうございました。

認知症対応型通所介護事業所
「デイハウス ほのか」
熊本市東区東京塚町5-42-1
代表:096-384-7087